繰り返す手の湿疹 掌蹠膿疱症

9月に入り朝晩は涼しくなりましたが

日中は蒸し暑く、皆さま体調など崩されていませんでしょうか。


さて、本日のタイトルにあります

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは、難しい漢字が並んでいますが、

患ったことがある方も多く、私も社会人1年目の時にかかり、

なかなか治らず本当に困った経験があります。


症状は、


はじめに手の平(手掌)や足の裏(足蹠)にポツポツと水泡ができ、

その水泡が痒みだし、我慢できず掻いてしまうと水泡が潰れ、

炎症となり、痛みも伴いないながら、範囲が広がっていきます。

炎症が治まり患部が乾き始めると皮膚は赤茶色くなり剥けることもあります(鱗屑)。


一旦落ち着いても、また水泡ができ、掻いては広がり、

これを繰り返すため難症とされています。


原因は、


・虫歯、歯肉炎

・金属によるアレルギー反応

・喫煙

・過度なストレスがきっかけで発症

などとされております。


実はその他にも原因があり、喉の扁桃腺や上咽頭、副鼻腔などの

慢性的な炎症から二次的に発症していることが多く、

扁桃病巣感染症"免疫の暴走"とも言われています。


病院では、扁桃病巣感染症の視点からの治療を行なっている所は少なく、

一般的に皮膚科ではステロイドで患部の症状を抑える治療が多いかと思います。


今回の患者さまは2018年の11月に発症後、皮膚科にてステロイドを処方され

約1か月使用したところ、皮膚が突っ張って手が握れなくなるほどにまでなり、

仕事に支障をきたすため使用を中止されました。


それ以降、手荒れや痒みが悪化する一方で当院にいらっしゃいました。


問診では、


・仕事で重要なポストに就いた頃から症状が出始めた

・お酒を飲むことが多い

・寝る時間も遅く、寝付きが悪く、夜中に目が覚める

・目覚めは悪く、胃がムカムカしている

・手足の冷え、月経不順、便秘気味


さらに、詳しくお話を伺うと、

子供の頃から風邪をひきやすく、よく扁桃腺が腫れ熱を出していたそうです。


これらの症状から治療方針を考え、

免疫の強化と自律神経のバランスを整える治療を軸に、

皮膚のトラブルがある時に使う

肩先にあるツボの「 肩髃 」(けんぐう)と

ふくらはぎにある解毒作用のあるツボの「築賓」(ちくひん)に鍼。


2回目の治療では同じ治療内容に加え「肩髃 」と「築賓」に

お灸を行なったところ、3日目の来院時には炎症が落ち着いておられました。


また、湿疹以外の症状でもある、寝付きの悪さも改善されてきているとのことでした!




このまま落ち着いてくれれば良いのですが、

これは難症。


引き続き完治を目指して治療を続けていきます。



今回、治療で使用した皮膚トラブルに使えるツボのご紹介!


※肩髃(けんぐう)

腕を水平に持ち上げたときに、肩にできる2つの凹みの前側



こちらのツボは「手の陽明大腸経」という

大腸に関連するツボです。


東洋医学では皮膚は肺と大腸が関与していると考えられ、

腸内環境が身体の表面に現れ

皮膚症状にも影響をすると言うのも納得できます。


また、この「 肩髃 」は他にも、五十肩、頚肩腕症候群、肩こり、手のしびれ

など、幅広い効能を持っているツボです。


自宅ではお灸をするのもおススメです!

患者さまの体質やライフスタイルは様々です。

お一人お一人としっかりと向かい合い、

最適な治療を早期に行うことが大切!

ということを改めて実感しました。


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